第17回 「地球感 今日から考えよう」
〜原子力発電とバックエンドに関する 産消交流・研究 処分場誘致と立地地域の考察〜
【参加生徒】
新潟工科大学 工学科 5名
東京都市大学 原子力安全工学科 5名
「 原子力発電とバックエンドに関する 産消交流・研究 処分場誘致と立地地域の考察 」
●共通した認識を共有する学習として、以下の研修を行います。
@日本のエネルギー事情、特に原子力発電に関して考察します。資源少国である日本のエネルギー事情の確認、原子力発電所が稼働しない事による、電力料金への影響、今後のエネルギー構成と日本経済の整合性・方向性を考察します。
A核燃料サイクル及び高レベル放射性廃棄物の処分に関して、その方法や最終処分場の計画・方向性、諸外国の情報を日本と比較し検証します。最終処分場の国内候補地の選定、理解活動、決定方法等を幅広い視野で学びます。文献調査の意向を示した国内各地の状況について、今後人口推計減少社会の中、自治体を継続的に維持運営していく為の施策として、処分場の誘致や、受け入る環境の整備や方法について考察します。
●学習した内容の事実を確認、肌感覚として認識、見識を深める以下の研修を行います。
B東京電力ホールディングス株錐闃羽原子力発電所の視察を通し、原子力発電所の現状、震災後の安全対策の整備完成の状況を研修します。
●学生相互のディスカッションを行います。
Cディスカッションのテーマは「自分の住んでいる自治体に、高レベル放射性廃棄物最終処分場を誘致する場合の考察」です。住んでいる自治体の主要産業、立地条件、人口の推移、経済状況等、自治体が持続的な安定した運営を鑑み、最終処分場を誘致する場合どのような影響があるかを議論します。首長、議会、市民、地域の企業、賛成、反対様々な立場で考える機会とします。
●研修の成果をグループまたは個人に分かれまとめて発表します。
D研修した成果発表の共通テーマとして以下の2つを設定します。
(1)バックエンド施設誘致を、引く手あまたにする為の施策
(2)事実を知ってから、あなたは、自ら何をしますか
参加する学生には、本研修を通じ、将来にわたる日本のエネルギー事情や、原子力発電に関するバックエンド問題を研修する事により、同問題に関心を持つと共に、他人事ではなく、自分の子や孫の将来世代の為に、自らが何らかの行動を起こしていただく事を促します
(1)共通認識研修
日 程 : |
令和3年10月9日 |
場 所 : |
新潟工科大学 耐震構造研究センター
東京都市大学 TKP田町カンファレンスセンター
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内 容 : |
講 義 @ 日本のエネルギー事情について
講 義 A 高レベル放射性廃棄物の地層処分
ディスカッション
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オリエンテーション 10月 9日(土)
講 義 @ 10月 9日(土) 10:35〜11:05
講 師:科学ジャーナリスト 東嶋和子 様
内 容:日本のエネルギー事情について
講 義 A 10月 9日(土) 11:10〜12:05
講 師:原子力発電環境整備機構(NUMO) ご担当者
内 容:高レベル放射性廃棄物の地層処分
(2)柏崎刈羽原子力発電所 施設説明他
日 程 : |
令和3年10月10日 |
場 所 : |
新潟工科大学 耐震構造研究センター
東京都市大学 TKP田町カンファレンスセンター
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内 容 : |
原子力発電所立地の経緯や発電所の詳細説明は、資料を事前送付しWEB上で画面共有し実施します。スマートホンを利用したバーチャル見学ツールを使用し、参加者全員で建屋などの見学、説明を行います。
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(3)グループディスカッション 10月10日(土) 13:00〜14:15
日 程 : |
令和3年10月10日 |
場 所 : |
新潟工科大学 耐震構造研究センター
東京都市大学 TKP田町カンファレンスセンター
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内 容 : |
@自治体の現状説明
新潟県柏崎市 北海道寿都町
人口減少社会での自治体の行政運営、現状説明
文献調査に意向を示した自治体の現状説明(人口・主要産業・地域性・立地条件など)
A意見交換・グループディスカッション
「自分の住んでいる自治体に、高レベル放射性廃棄物最終処分場を誘致する場合の考察」
国内の仮定した自治体が高レベル放射性廃棄物最終処分場の誘致を柱に、将来の行政運営を決定し
た事を想定してディスカッションを行います。
各自治体の置かれている状況(人口減少、主要産業、税収、将来を見据えた行政サービス等)を分析し、参加学生は行政当局の市町村長及び担当責任者、市民、地域の企業、賛成、反対など様々な立場を想定したディスカッションを行います。
また、自分の住んでいる町に高レベル放射性廃棄物最終処分場が立地される場合の賛否及びその理由も追求します。
ZOOM等を使用したリモートによりディスカッションを行います。
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(4)研修成果発表事業
日 程 : |
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場 所 : |
新潟工科大学 耐震構造研究センター
東京都市大学 渋谷サテライト
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内 容 : |
参加学生によるプレゼンテーション
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研修成果発表 1
「最終処分場を受け入れてもらうには」
新潟工科大学 工学部 工学科
研修成果発表2
「具体的なインセンティブのある政策」
「文献調査段階での情報公開」
「近隣の自治体にも有益となる政策」
東京都市大学 工学部 原子力安全工学科
研修成果発表 3
「高レベル放射性廃棄物の最終処分場を誘致してもらうには」
新潟工科大学 工学部 工学科
研修成果発表 4
「研修成果体験報告」
東京都市大学 工学部 原子力安全工学科
研修成果発表 5
「バックエンド施設の誘致を全国から引手あまたにするための施策」
新潟工科大学 工学部 工学科
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